かるーくレポ

costello2006-04-28


何故かは知らんけど、
今日が火曜日と思い込んでたこすてろです。
そして明日も仕事だー。
黄金週間がナンボのもんじゃーい!(ヤケ)


つーわけで、

行ってきましたよ。大連。

今までに、広州、深セン、珠海、そんでもって香港に10回ぐらい行ったので大連の街も大体予想できた。
実際行って見て感想。

予想通り。


空気の悪い街並み、ごったがえした人、ルール無用の交通社会。

なにもかもが懐かしいwww


そして建物が無駄にデカイ。距離感が狂うわーw


中国の人の反応は予想外に好感触。大連は親日の街だったんですねー。
よかった。

不覚にも自分は渡航3日前から胃を壊していて、あまり自由に動けなくて大連の街を謳歌できなったですよ。残念。
本来なら体重を3〜4kg増やしておかしくないのに、逆に2kg痩せましたよ…
体調管理って大事ですよねぇ。

つーわけで、大連の街についての記事はホトンド書けないのでいきなり試合のネタに移りますよ。


当日は残念ながら朝から雨。
ネットニュースで「野菜畑」と揶揄されていたピッチに更に雨まで降ったらどうなるんだろう、と不安は募るばかり。でもその反面、ガンバは何かを起こしてくれそうな気がした。根拠なんて全くなかったんだけど。

ホテルのロビーに集合して、バスを待つ。
マフラーやフラッグを持った集団をロビーの周りにいた中国人が興味深そうに覗きこむ。
ある意味、”自分たちはJの代表になって来たんだ”と思えて
なんだか誇らしい気分になった。

やがてバスが来て、乗り込み出発。
約1時間走ると、スタジアムが見えてきた。

おぉー!



ボロい…orz
今更ながら画像を撮らなかったことを後悔するぐらい


ボロい。

なんだか中百舌鳥球場みたいな外観だ(わかんねーよ)


そして、着いたと思えば「公安の許可が下りてないのでバスの中でお待ち下さい」と。
自由の国・日本で暮らしている自分たちには考えられない状況。
約30〜40分待って、やっと許可が下りたので、ゲートに向かう。
ゲートの前では中途半端に厳重な持物チェック。
ペットボトルなどは没収されたみたいだけど、自分は全く被害なし。
だって、フラッグ以外何も持ってなかったからねw

で、ゲートをくぐって中に入るとピッチが見えてきた。
おおぉーー!!!






ボロいヒドい…


写真じゃ解りにくいだろうけど、ピッチが波打ってる。
ところどころマダラ。
デカイ水溜りが数箇所。

なんじゃこりゃ。
こんなの見たことない。
「野菜畑」ってのはウソじゃないな。
センターサークルの横にトマトが生ってましたよ(うそ)
万博もみじ川芝生広場の方が10倍サッカーに向いてそうだぞ、マジで。


徐々にガンバ側の席も人で埋まり始める。
前日に集めたロートスティックを地元の人たちに配ると喜んで使ってくれてた。
大阪縦断してホントに良かったよ。
最終的に大阪側の席は8割以上が埋まった。
アウェイの清水戦より遥かに多いよwww




そしてついに運命のキックオフ。

予想通り、ボールの軌道はメチャクチャ。
パスしたボールは急激に失速してパスカットされる。
クリアして蹴りだしたボールはサイドライン付近の水溜りに捕えられてビチャっと止まる。
バウンドするボールはイレギュラー。

自分は必死でコールしながら思った

「こんなのサッカーじゃねぇ!!!(泣)」

いろんな試合を観てきて「ホームが有利」ってのを見てきたけど
多分ココが最強。

慌てふためいているガンバの選手に対して、大連の選手は不規則なボールにしっかり対応。
普段からこんなピッチでプレイしてるんだから当然だわな。

最初の失点の場面も、一瞬なにが起こったのか把握できないゴール。
大連の2列目の選手が何気ないクロスを上げただけ、
しかし、ボコボコのピッチでイレギュラーした上に雨のせいでワンバウンド目が速くなり、藤ヶ谷の横をすり抜けてゴール。

こうなると断然に不利。
ガンバの選手はこの厄介なピッチに順応してないのに、1点を追う展開は明らかに苦しい。
その後もケアレスミスを繰り返すガンバと上手く試合をいなす大連、
そんな図式が続き前半終了。

それでも、万博で見た大連の選手は後半に失速した。
超過密日程のCリーグをこなす大連の選手は、この試合でも失速しないかな。
そんな淡い期待を抱いて後半が始まった。

しかし、後半開始早々にセットプレーから失点。0−2。

ここに来てガンバの悪い癖が出た。
しかしまだ時間は残ってる。
妙に脈打ってる胃袋を押さえながら賢明に声を出す。胃液も上がってきた。
俺もヤバい状態だ(苦笑)
でも、そんなの構ってられない。
コールしながら度々大連在住の人たちが座っているエリアを見てみると、皆がロートスティックをコールに合わせて叩きながら必死で応援してくれている。
それを見て、嬉しかったのと同時に悔しかった。

「ガンバのサッカーはこんなもんじゃないのに!もっと華麗なパス回し、個人技、信じられないゴール、そんなガンバをこの人たちに見せてやりたい!」

誰にもバレてないだろうけど、自分は少しだけ泣きました。

そして、最後まで悪辣なピッチと大連の高さを克服できずに無情な笛が響いた。

0−2


ピッチが悪かった、雨が不運だった
そんなのは言い訳にならない。
それがフットボール

終わったあと、ピッチでクールダウンする選手たちを眺めていた。
今回ばかりは選手を叱咤することなんて出来ない。
近くまで行って、労いの言葉をかけてあげたかった。
およそサッカーに適さない場所で、
プライドを賭けて90分闘ったことに賞賛を送りたかった。

試合には負けたけど、この貴重な経験は今後のガンバに活きてくる、間違いない。
そして、ACLはまだ終わったわけじゃないですよね。

更に言わせてもらえれば
この完全な、どアウェイの状況にあってドン引きの引き分け狙いのサッカーを選ばなかったガンバ。そのチームのサポーターであることに自分は胸を張りたい。
最後のダナン戦まで、ガンバらしいサッカーを貫き通してくれれば、
たとえGL突破できなくても自分はガンバを誇りに思います。


公安に囲まれながらスタジアムを出ると雨は上がっていた。
今日の試合も不意に降られた雨みたいなもんだ。

やまない雨はない、明けない夜はない。

必ず、いつかまたこの地に戻ってきて、
悪辣なピッチにも
大連の高さにも
何にも負けないガンバを魅せつけてやる。

待ってろバカヤロウ