キッツイなぁ


ヘリコプターに乗っている。
詳細は不明。
何のために乗ってるのか、どこに向かってるのか?
一切不明。

海上50mぐらいを飛行している。


乗っているのは自分とパイロットのみ。

外は少々雲がある程度で穏やかに晴れている。


何気にヘリの側方に目を移すと異様なものが見えた。
水の壁。
海上50mのはずなのに水の壁が…


パイロットが一言呟いた。




津波だ…」









轟音!


マッハ0.7で迫り来る津波の速度から逃れることができず、巨大な津波の中腹に激突。
窓が割れ、機内に水が浸入。

裂けた機体から津波の中に落下した直後、ヘリは沈み視界から消えた。

津波の猛烈な流れに弄ばれながら為す術なく流される。


「あー、こりゃダメだな…」
そんなことを言いながら抵抗することを諦めた自分。
世の中で一番諦めが早い人種はクリスチャンなのかもしれない、そんな事を考えてるうちに視界がブラックアウト…















次に目を開けると、プカプカと波間を漂っていた。
なんかよく解らないが、とりあえず生きてるようだ。

遠くに漁港らしきものが見えるので、なんとかそこまでチャプチャプ泳いだ。

陸に上がって近くにある建物に入ると、自分と同じように津波にのまれた人たちが数名いた。どうやらその建物は、その島の役場らしい。

なにやら非常事態が起こっているらしく、役場の人から「しばらくここで待っていてほしい」との事を通達されたので、大人しく待つことに。
待っている間に自分の相方に連絡を取ることにした。心配してるに違いない。ニュースなどでオレが津波にのまれたことが伝わっているとしたら、一刻でも早く無事を伝えなければならない。
ポケットから携帯電話を取り出したが、当然のことながら水没して使い物にならない。
仕方ないので公衆電話で連絡を取ろうとするが重大な事に気付く。
いつも携帯電話のメモリされた番号で電話をかけてるから

ちゃんと電話番号を覚えてない… orz

仕方ないので、実家に電話をかけて聞いてみることに。


繋がらない…

この公衆電話、壊れてるのか?
他の電話で試してみる。


どれも繋がらない…


途方に暮れていると役場の人が再び現れて、今の状況を説明してくれるそうだ。
電話のことにヤキモキしながら、その説明に耳を傾けると

「昨日、今までに類を見ないほど大きな地震が起きました。みなさんが遭った津波はその地震によるものです。現在は解っている範囲では大阪府付近から西の全ての地域が壊滅的な被害を受けており、被害状況も把握できてません。」


頭が真っ白になった。
どうしていいのか解らない状況ってのを現実的に実感した気がする。

一人でオロオロしてると




ピピピピッ!ピピピッ!

ぶはー、夢かよー!(汗)
今日の夢、マジで怖すぎ!
リアルにもほどがあるっちゅーねん!
キッツイなぁ…